作家紹介




永井白鴎

1933年 京都市に生まれる。
1956年 同志社大学卒。日本画家、安東丈夫に師事。
1960年 三宝螺鈿(絹地に螺鈿細工)の研究に着手。
1985年 銀座「日産ギャラリー」で初の個展以後、個展12回。
1990年 日本発明協会会長賞を受賞。
    (NHK日本発明協会主催第31回全国発明コンクール)
1991年 鎌倉市・大仏殿、高徳院へ衝立「鹿園」を謹納。
     川崎市・教安寺へ襖「無量寿経」を謹納。
     東京・有楽町「マリオン朝日ギャラリー」で個展。
1994年 東京・北千住、勝専寺へ屏風「二十五菩薩来迎図」を謹納。
1995年 東京・青山、梅窓院へ衝立「来迎図」を謹納。
1997年 永眠。
      後継者・永井白扇に継がれ、99年6月に遺作
    「浄土天界図」完成。




永井白扇

1965年 京都市に生まれる。
1986年 華頂短期大学卒。在学中より白鴎に師事
1995年 白鴎より白扇の名を受ける。
    (石川丈山の富岳詩の「白扇倒懸東海天」より)
1995年 東京・北千住、勝専寺で個展。
1999年 東京・目黒、祐天寺で個展。
 わが師白鴎は生前、人生の目的は仏知見を得ることと信じ、仏説阿弥陀経に詠まれている「浄土荘厳」の様に想いをかけ、金・銀・瑠璃・玻璃・しゃこ・赤珠・瑪瑙(めのう)の七宝を駆使し、絶え間のない研究と美の追求を続け、一作一作心を込め、なお一層の努力をもって創作し続けていました。そして毎朝「浄土三部経」を唱え、仏との出会いの中で仏縁を深め、そのお導きのままにつとめ励んでいました。他界する直前まで創作への想いを馳せ、病の床で大きな図案を広げ指図する師の姿が今でも脳裏から離れません。
 師事して14年、いつしか師であり父でもある白鴎師と同じ夢を追い求めている自分の姿を見つけました。決して灯を消さぬよう、光を灯し続けられるよう、まだまだ未熟な私ですが、わが師「白鴎の世界」を継承し日々精進していく覚悟です。皆様には今後ともお力添え賜りますようお願い申しあげます。
                                    合掌 永井白扇




万福哲泉

1940年 旧満州で生まれる。
1962年 横浜市、平和デザイン研究所終了。
      漆芸を独学で学ぶ。
      螺鈿工芸作家、藤井恵泉に師事。
1983年 独立。以後、個展3回。
1994年 北青山、善光寺へ螺鈿蒔絵文箱「善光寺蒔絵」を謹納。
1999年 神戸、ポートピア・ギャラリーで個展。
1999年 東京・目黒、祐天寺で個展。
 昨今、私達は新しい物質文明、文化に囲まれ生活し、全ての物に満たされています。反面、茶道、華道、香道などの日本古来の伝統精神文化も又、益々さかんに成って参りました。私も漆芸に携わる者として、その文化に多少なりともお手伝い出来る事に喜びを感じる次第です。私が平安、桃山文化に想いを馳せるのも、この様な思いからと共に出来得る限り螺鈿を主体とした漆芸を表現する為に日々努力致しております。
私の作品は源氏物語、伊勢物語からの題材を多く取り入れながら現代の趣向に合う様、香枕や香炉箱を再現創作致しました。 
                                        万福哲泉